「プキこぼれ話」は2011年11月から2012年3月まで、亜紀書房ZERO事業部のwebに掲載されていたコミックエッセイ「飼い主、犬の手足になる!要介護犬プキとの2300日」の「こぼれ話」を加筆修正したものです。

プキとの介護生活・こぼれ話〈その6〉


雨の日の散歩2〜フルーツビニールの犬


散歩速度がカタツムリのように遅くなってからも、やっぱり雨でも散歩は欠かしませんでした。
その頃はおしっこをお気に入りの場所でしかしないクセがついていて、そこは家から80mほど離れているため、小雨ならだっこでダッシュ!
結構降ってる時はというと・・・
ドケチな我が家がおしゃれで高い犬用カッパ(レインコートとすら言わない)など買うわけもなく、使うのは・・・

水玉模様のフルーツビニール!
(フルーツかごなどを包む透明で水玉模様のビニール風呂敷)

プキにマントのようにビニールをかけてだっこして走る!

ビニール犬

ビニールはバサバサ言う、めくれる、重くて腕から滑り落ちそうになる、人間は濡れる・・・・結局プキも濡れて犬くさくなって帰る始末でビニール意味なし!

台車に乗るようになってからはと言うと・・・もちろん雨でも台車の屋根になるようにフルーツビニールを洗濯バサミでとめ、ガラガラ走って行きます!

ビニール台車

洗濯バサミでとめただけのビニールは、たった80m移動するだけでめくれ、プキは滑りこぼれ落ち、結局濡れて帰る始末。ここでもやっぱりビニール意味なし!

準備に時間がかかりすぎて、おしっこに間に合わないこともあり、人間が雨ガッパを着て、濡れないように覆いかぶさるようにプキをだっこして走る!に落ち着きました。 これも「犬毛×ビニール」はすべりやすく、プキを落としそうになるので結構危険でした。

そこまでしても散歩に行きたがり、旅立つ1週間前まで支え歩きの散歩をしていたプキは、ほんとうに散歩が好きなんだなあと思います。
最近、雪や雨の日に小型犬が「足が冷たい・・・もう帰る〜」と尻込みしている姿を見かけ、もしプキが見たら「なにしとるーおまえら、ひ弱やなぁ。オレは雪のお散歩大好きやぞ!」といばり気味でラッセル車のように横を通っていくんだろうなと想像してしまいます。


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