「プキこぼれ話」は2011年11月から2012年3月まで、亜紀書房ZERO事業部のwebに掲載されていたコミックエッセイ「飼い主、犬の手足になる!要介護犬プキとの2300日」の「こぼれ話」を加筆修正したものです。

プキとの介護生活・こぼれ話〈その5〉


雨の日の散歩1〜オレ様はタオルが嫌い!


じいちゃんになって自力で歩けなくなってからも、雨の日に誰かに傘をさしてもらって支え歩きの散歩をしていたプキ。
若い頃はというと・・・もちろん、雨でも晴れの日と同じように散歩に出かけていました。

小雨だろうが土砂降りだろうが吹雪だろうが「サンポ!サンポ!行くぞ!」

とやる気まんまんなので、プキも入れる70cmの大きな傘(犬散歩用に購入!)をさして出かけていました。プキは濡れるのを全く気にしないんで、傘なんかさしてやらなくてもよさそうですが、濡れると帰ってからが大変なのです。

それは・・・・絶対に体をふかせない!から。

ガルルタオル

頭と背中はなんとかふかせるものの、問題はプレスリー(前足の飾り毛)とお腹。
タオルが少し触っただけで、恨みでもあるか?というほど歯をむき出し、仕方なく遠まきにタオルをパシパシするから余計に怒りまくり、タオルは噛みつかれてズタボロ、結局体は湿ったままで犬くさい・・・。

そのまま犬小屋に入れるわけにいかないので、乾くまで拭き取り用の敷物の上に寝かせると、絶対に乾いてからしか小屋に入らない。

やっぱり濡れてるのはイヤなんじゃないか!
じゃあ、なんで拭くのがイヤなんだ?
そんなにタオルが憎いのか?
顔が濡れていると、すかさずわたしの服でぬぐうのはわざとなのか?
体も拭かせない犬が、雨カッパなど着るハズもないから、なるべく濡れないように大きな傘に入れるしかなかったのです。
若い頃のプキはとにかく「気に入らねー」ことが多いわがままなオレ様で、いろいろと困らせてくれました。


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