「プキこぼれ話」は2011年11月から2012年3月まで、亜紀書房ZERO事業部のwebに掲載されていたコミックエッセイ「飼い主、犬の手足になる!要介護犬プキとの2300日」の「こぼれ話」を加筆修正したものです。

プキとの介護生活・こぼれ話〈その1〉


マボロシの父の手作りグッズ・お散歩くつ下


台車、おむつカバー、ドギーバッグ(散歩バッグ)など、父が作ってくれたものの中で、描けなかったものがあります。
それは・・・「お散歩くつ下」。
支え歩きの散歩を始めたころ、それまで「台車」や「抱っこ」ばかりで足の裏が弱っていたのか?前足に体重をかけるせいか?肉球のスリキズが絶えませんでした。
そこで私のクツ下をヒモでしばってはかせることにしました。
しかし、犬の前足は引っかかるところがなく、すぐに脱げてしまうわ、アスファルトで穴があいてしまうわ・・・。

靴下もう!

そこで見かけによらず裁縫が得意な父に相談したところ・・・
プキの足の細さに合わせてぴったりさせ、つま先を(作業ズボンの布で)補強して、マジックテープでギュッと留められるようにしてくれました。

じゃーん!

靴下!

それでも結局アスファルトで破ってしまい、何枚も直したり、新たに何足か作ってもらったりしましたが、支え歩きに慣れたころには、足の裏も強くなったのかケガもなくなり、お散歩くつ下は必要なくなりました。
穴があくと捨ててしまう消耗品で、現物の写真も残っていないため、マボロシのグッズとなってしまったのです。
今はシリコンでできた(アスファルトでやけどしないようにするための)肉球保護のバルーンくつ下など便利なグッズがあると知り、あの頃そういう便利なグッズを知っていたらなあ(当時あったんですかねー)と思います。



もうひとつのマボロシグッズ

ケガしても・・・犬の肉球には、ばんそうこうが貼れません!!
そんなときに活躍したのが「液バン(液体ばんそうこう。水バンとも言います)」。
キズにじかに塗るボンドみたいなものなんですが、これがしみて痛いしボンド臭い。
もちろんプキも前足をピッピとあげてイヤがりました。でも、乾いてしまえば痛くないし、濡れても擦れても大丈夫なので、イヤがってもイヤがっても、寝てるスキに塗ってました。
プキがいない今、水仕事をしても平気な液バンは、我が家の常備薬になりました。


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